M&Aニュース
M&A NEWS
2023/09/21
日本テレビホールディングス<9404>、傘下の日本テレビを通じてアニメ制作のスタジオジブリを子会社化
日本テレビホールディングスは傘下の日本テレビ放送網を通じて、アニメ制作のスタジオジブリ(東京都小金井市)の株式42.3%を取得し、子会社化することを決めた。所有割合は過半に届かないものの、筆頭株主となる日本テレビは役員を派遣することで、実質支配力基準に基づきスタジオジブリを子会社として傘下に収める。取得価額は非公表。取得予定日は2023年10月6日。
日本テレビは1985年に「風の谷のナウシカ」(1984年、宮﨑駿監督)をテレビで初放送して以来、映画番組「金曜ロードショー」を通じてスタジオジブリ作品を放送し続けている。「魔女の宅急便」(1989年、宮﨑駿監督)からは映画製作に出資したのをはじめ、2001年に開館した「三鷹の森ジブリ美術館」(東京都三鷹市)の設立を支援するなど、スタジオジブリと緊密な関係だった。
スタジオジブリの設立は1985年。今回、スタジオジブリが日本テレビの傘下に入ることになった背景には後継者問題がある。創業者の宮﨑氏は82歳、プロデューサー・社長の鈴木敏夫氏も75歳と高齢。後継者としては宮﨑氏の長男で、アニメーション監督の宮﨑吾朗氏が有力視されてきたが、吾朗氏自身は経営トップへの就任を固辞していた経緯がある。こうした中、長年歩みを共にしてきた日本テレビとの協議が始まったという。
子会社化後のスタジオジブリの新社長には日本テレビ取締役専務執行役員の福田博之氏を派遣する。宮﨑氏は取締役名誉会長に、鈴木氏は代表取締役議長に就任する予定。
関連情報
M&A案件情報「SMART」SMART
譲渡希望の案件情報をインターネット上に掲載し、相手企業を探索するサービスです。ストライクの持つ独自のネットワークで多くの案件を取り揃えています。
ご成約インタビューINTERVIEW
-
INTERVIEW No.132
老舗あんこ店が見据える未来とはー?
岩村製餡工場が「食生活♥♥ロピア」を運営するOICグループ入りを決断した理由- #後継者不在
- #成長戦略
- #地方創生
- #老舗
- #外食・食品関係
-
INTERVIEW No.131
病院存続のため第三者承継を決断
後継となる院長・副院長の招聘にも成功し、
経営体制も診療体制も充実- #後継者不在
- #地方創生
- #老舗
- #アフターM&A
- #介護・医療